プログラミングを学ぼうと思った訳

プログラミングを学ぼうと思った訳。
長い長い紆余曲折を経て、ここまで辿り着きました。話せば長くなりますが、順を追って書いてみようと思います。

 

私は、「実家には戻らない」と思って、県外の大学に進学し、そのまま就職しました。

社会人生活を始めて6年目、30歳を目前にして「やっぱり実家に戻ろう」と思いました。きっかけは、家族の健康問題です。自分の親が体調を崩した時に、やっぱり近くにいた方が何かと都合が良いだろうと思ったからです。

「実家に戻るんだったら転職だ」。転職先は今と同じ職を選びました。他にやりたいことも見当たらなかったし、私はその職以外知らなかったからです。
転職に向けて試験勉強を始めました。勉強を始めて1年弱、そろそろ試験本番が見えてくる頃だという時に「結婚」の話が飛び出しました。
「まさかこの私が結婚!?」と思いましたが、最終的には結婚を選びました。(結婚生活、一度体験してみたいじゃないですか。)

そういう訳で、実家に戻る話は、自分の中で終わりになりました。ただ、「今の会社を辞めて、転職をしたい」という思いは残りました。なぜなら、今の仕事にやりがいを見出せなくなっていたからです。
たくさんの時間をかけて仕事を片付けます。仕事が終わった瞬間は達成感に溢れています。しかし、後で冷静になって考えると「この仕事をしたところで、一体何がどう変わるのだろう?何かの役に立っているのだろうか?」という虚無感を感じることが多々ありました。

そのため、転職活動を続けることにしました。転職サイトに登録し、自分のやりたいことを探す日々が始まりました。この時30歳です。
さて困ったのが、「人の役に立つ仕事がしたい」という思いはあるものの、具体的なビジョンがなかったことです。それから、今の職の特殊性から、転職市場での自分の価値がとても低いというのも思い知らされました。「社会人生活7年やってきたけれど、私何のスキルも持ってないじゃん!」と愕然としました。
モンモンとしながら転職活動を続けていましたが、あるキャリアアドバイザーさんとの面談で、私は「損得感情なしに誰かの役に立ちたい」ということがわかりました。「これなら今の会社でも叶えられるじゃないか」となり、転職活動は終了になりました。

転職活動終了から2年、大禍なく過ごしていました。動きがあったのは、去年の4月です。人事異動で、大変ヘビーな部署に異動になりました。誰かに異動先を話したら、9割の人が同情してくれる、そんな部署です。
案の定、ストレスで体調を崩しました。そこで思ったのが「今の仕事は、身体をボロボロにしてまでも続ける価値があるのだろうか」ということです。答えは「ノー」でした。

そこからまた自分のやりたいこと探しが始まりました。ただし、今回は他人の力も借りてです。安くないお金を払って、アドバイザーさんと一緒に、自分を掘って掘って掘りまくりました。
やりたいことの答えは、ポンと出てきました。「何の制約もなかったとして、やりたいことは何か?」という質問に、私は「実家に帰る(家の畑で野菜を作る)」と答えました。その瞬間、自分の中で一本の線が繋がったように思えました。「あぁ、私の進む道はこれだ」って。

結局、一番最初の話に戻ってしまいました。一度は自分の中で終わりにした「実家に帰る」ということ。でも、「実家に帰りたい」という気持ちはずっと自分の中で燻っていたようです。

「実家に帰る」という目標が決まれば、後は逆算です。
・結婚をして今住んでる場所に拠点を作ってしまったので、実家に「移住する」というのは難しい。
・今の場所でも生活しつつ、実家にも拠点がある、いわゆる2拠点生活がしたい。
・そのためには、場所に囚われずにできる仕事に変える必要がある。
・エンジニアだ!
という流れで、プログラミングを学ぼうと思い立ちました。
(付け加えると、「プログラミング」という言葉を聞く機会が増えたので、何となく興味があった。転職活動時の経験から、手に職をつけたいという思いがあった。今の会社を定年まで勤め上げて退職したら、確実に世間に取り残されているだろう、という焦りがあった。という理由もあります。)

 

未経験でどれだけできるのだろうかとか、本当に転職できるのだろうかとか、勉強していると不安がとてもたくさん出てきます。
そういう時は「なるようになる」精神で、目の前のことを一つずつ片付けていこうと思います。